【お客様の声】だめ主婦だと思っていましたが、「私でもやっていけるかも」と思えるように
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの海老原政子です。
月をまたいで2度の来室で週予算による家計管理をはじめていただいたお客様からいただいた感想をご紹介させていただきます。
※お客様より掲載のお許しを得て公開しています
家計のお悩みはさまざまあり、ひとつとして同じ家計はありません。
また同じお悩みと言っても、優先順位があります。
たとえば、更新の差し迫った生命保険の見直しや住宅購入前の住宅ローンの検討など喫緊の課題から、子の教育費や夫婦の老後資金準備など長期的にトライしていくべき課題など、各ご家庭の持ち時間による制約もあることでしょう。
今回のお客様は、早急に判断・解決しなければならない課題があってのご面談でした。
そのため、初回ご面談日をすぐセットさせていただいたのですが、事前ヒアリングを拝見して、喫緊の課題とは別にしてもやはり家計改善が必要だと思われました。
そのためのお手伝いとして、【光熱費や通信費など、毎月かかる固定費の見直し】と【1週間の生活費予算を決めて、家計管理を現金で行うこと】をご提案させていただきました。
― 目 次 ―
■家計改善は一日にして成らず
そもそもなぜ家計改善は必要なのか。
子育て世代でお金が貯められないと、後々どんなことで困るのかというと
- 教育資金
- 住宅購入資金
- 老後資金
など、いわゆる<人生の三大資金>のための貯蓄ができない!
これに尽きると思います。
家計収支の赤字幅や内訳によりますが、次のような工程を経て、筋肉質で無駄のない家計に整えていく流れとなります。
ボーナスで家計赤字を補てんしている(現状)
↓ ↓ ↓
家計見直しで毎月の家計収支の赤字幅を抑える
かつ
ボーナスから【予備費】という家計赤字のバッファーをつくり半年間やりくりする
(短期の目標)
↓ ↓ ↓
毎月の家計収支を黒字にする
貯められる家計になる(長期の目標)
固定費から生活費まで、支出を見直しつつ暮らしていく長い工程になります。
バカ高い金利の住宅ローンを支払っていた、お子さんが複数大学通学中である…。
特殊な事情がある場合を除いて、家計管理の原理原則はシンプルなものなんです。
家計もダイエットと同じで、摂取カロリーを抑えるか、代謝をあげるか?
つまり、支出を抑えるか、世帯収入をアップさせるか?
家計収支が即座に黒字になる、ウルトラC的な裏技はそもそもありません。
家計もまさに『ローマは一日にして成らず』…なんですよね。
家計簿が続かない人にもおすすめの<週単位の予算管理>
今回ご提案させていただきました、メルマガでもよくお伝えしてる週単位の予算管理。
予算立てにちょっとした秘訣があるんですが、手順はカンタンなもの。
お財布の中の週予算として設定したお金だけを見て暮らしを切り盛りするだけで大丈夫!
支出費目は細かく設定せず、レシート単位でもOKです。
家計簿に過去挫折した人や子育て・仕事が忙しいご家庭でも続けられる方法です。
家計簿が続かない…。
袋分け家計簿でお金がすぐ足りなくなり、あちこちから引っ張ってきてしまう…。
そんな人にオススメです!
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さて前置きがずいぶん長くなりましたが、さっそくお客様の声をご紹介させていただきますね。
2度目のご面談までの3週間ほど週単位の予算管理を実践していただいたご感想、今回はじめて独立系FPに家計相談を体験していただいたご感想をご紹介させていただきます。
■お客様の声
ご相談のテーマ
「家計収支がトントンの状態。住宅ローンを組んでいいのだろうか?」
【ご家族構成】夫(40代・公務員)、妻(40代・専業主婦)、お子様ふたり(6才・1才)
(ご主人様より、家計相談全体を振り返っていただきました。)
海老原様にご相談に乗っていただいた一連の経過は、大げさに言えば、我が家にとって一つの転機となるできごとでした。
失ったものもありますが、得たものもあると考えており、今後、家族で努力し、何とか立て直していければと思います。
実践できるかはこれからの問題ですが、また何かありましたら、ご相談をおねがいできればと思います。ありがとうございました。
(続いて、実際に週単位の予算管理を実践しはじめた奥様よりご感想をいただきました。)
私が一番参考になったことは、「食費+日用品費」を5週でわって予算立てする、というところです。
雑誌などでも食費がメインで書いてあったりすることが多いのですが、実際買い物するときは、
食費も日用品もごっちゃに買うことがあり、何冊か家計簿を買ってやってみても、
「全然雑誌みたいにはできないし、あーもう、私は結局ずぼらだからだめなんだ。だめ主婦なんだ」と思っていました。しかし、教えていただいたことを参考に生活してみると、「私でもやっていけるかも」と思えるようになりました。
実践していくなかで、スーパーでの買い物は、「財布のお金との戦いだ」「自分との戦いだ」と感じたこともありました。
今までは、のほほんと買いたいものを買っていた状態でしたので、この実践には、当初、多少の息苦しさを感じました(そもそも私の場合、カードが基本の生活でしたので、現金で生活するということ自体が不安でした)。カード払いをやめて、現金払いにして、一ヶ月の「食費+日用品費」を予算だてして、5週でわったこの予算を死守する!というやり方を教えていただいて、それを実行するようにしてからは、特に週初めなどは「これは今日でなくてもいいか」とか「これを買いたいから、じゃこっちはがまんしよう」とか、できるだけ少しでも財布にお金がのこるようにしよう、という頭がはたらくようになりました。
あと、頭の中で、かごの中に品物をいれるたび、商品の値段を足し算していくということもするようになりました。
こういうことは初めてのことです。正直、まだ疲れますが、「これが生活するってことなんだ。生きるっていうことなんだ」とかみしめています。
食費や日用品費以外の部分は、全く夫まかせにしていたせいもあって、
光熱費などを節約しなければ・・・という意識は頭の彼方にあっただけでしたが、にわかに
「こうしてみたら少し節約できるかな」と考えるようになりました。今後は、教えていただいたことを、引き続き実践していくつもりです。
慣れれば、今までしていた作業的な部分も少し簡素化できるような気がしています。
(喫緊の課題であった住宅購入についてのご感想を、最後に。)
夫と私がともに一番参考になったことは、今後転居する際の、ある程度の目安となる購入金額がわかったことです。
これこれこうなるから、いついつまでにローンが完済できるこの値段位の住居がよいのでは・・・と教えていただいたことです。
自分たちでその値段を導きだすことは到底ムリでした。
>A様
この度は掲載のご快諾をいただき、本当にありがとうございました!
2度目のご面談時、教育費についてご夫婦で交互にお話しになられた様子を拝見して、「お二人で今後も家計の共有がしっかりできそうだ」と安心しました。
今回の家計相談がこうしたきっかけとなれたことを嬉しく思います。
こちらこそ今後ともどうぞよろしくお願いします。