【保育所の申し込みシーズンを前に】子育てママが働き出すときの2つのネック

プロフ画像こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの海老原政子です。

保育園(保育所)の募集がそろそろ開始される時期ですね。

今日はあらためて、女性のキャリアに関係の深い保育料についてまとめてみました。
長文ですが、どうぞ最後までお付き合いくださいね。

以前、facebookで「公立の保育料が7万円超えるかも!」「それは高いっ!!」と話題になったことがありました。そこで今回は、子どもを預けて働き出すことに関するお話をしようと思います。

まず私自身のことから・・・

俗にいう高齢出産でしたが、妊娠するまではフルタイム(残業もめちゃあり)の仕事でしたので、妊娠を契機にいったん退職しました。出産後にそれまで住んでいたマンションを売却し、戸建てを建てるために探していた土地付近の賃貸アパートに引っ越しました。

それから、小規模の託児所に息子を預けつつ就職活動を開始!
出産後の最初の職場が国内生保の千葉営業所でした。そんな子育てママ再就職体験者のつぶやきです。

■子育てママが再び働き出すときにぶつかる壁

結婚や出産などで退職後、しばらくして再就職先を探してみたら「勤め先が見つからない」、「(子どもの)預け先が見つからない」ということはままあること。

「勤め先が見つからない」ときのヒントを少し・・・

前職が専門的なお仕事や総合職(残業の多いハードな仕事)をしていたママが陥りがちなこととして、以前の仕事を基準に職探しをして勤務条件や内容が折り合わずなかなか申し込めない。たとえ応募してもなかなか採用試験までいたらず、心が折れてしまう…。こんなことありませんか?

でも、視点を少しだけ変えてみましょう!
仕事を探す足がかりがきっとあるはずです。

たとえば、事務経験「0(ゼロ)」の人が、家事との兼ね合いで、定時にあがれる事務職を希望する場合。

私の場合も同じく、事務としての経験はありませんでした。でもパソコンを日々使って仕事をしていたので、メールのやりとりや書類作成、集計/請求作業などはできます。また、企画書作成や会議のメンバー調整なども行っていました。そこで、そうしたことを履歴書でアピールしました。

みなさんも同様に、上司の補佐として庶務的な業務をこなしてきたり、PC作業のスキルが高いことなどを上手にアピールすることで次につなげることができると思います。

また、接客のお仕事をされていた人が、サービス業にありがちな平日休みではなく土日休みのお仕事を希望する場合。

接客という業界業種を越えてすべての仕事人に必要とされる“コミュニケーション能力が高い”わけですから、対面ではなく電話を使ったお仕事や、受付・顧客フォローのお仕事にも通じるスキルを持っているはずです。十分ビジネスで役立つスキルです。そこで、異業種のそうした業務にまで目を向けてみてはいかがでしょうか?

なかなか一歩が踏み出せない…。
そんな時は、ご自身のこれまでの仕事内容を見つめ直してみてください!

職場で、「(あなたがいて)助かったよ~」と言われたこと。
お客さんや取引先の担当者に、「ありがとう!」と喜ばれたことが、きっとあるはず。
その結果、意外なお仕事と結びつくかもしれません。

「預け先が見つからない」そんなときは

フル(長時間)の保育が無理であれば、一時保育とか幼稚園の延長保育、親兄弟や友人宅へ短時間お願いする、あるいはそのミックスでできないだろうか…と柔軟な考え方をしてみてはいかがでしょう。

無理のない範囲で仕事をはじめることは、お子様の慣らし保育にもプラスに働きます。これは私自身のことになりますが、勤務時間を徐々に増やすことで、家事と仕事のバランスがとりやすかった気もします。

実際に息子が年長から小学校に上がり学童保育になった当初、お迎え時間が保育所より1時間早くなってしまいたいへん困りました。でも近くのワーママと日替わりで互いの子と一緒にお迎えに行く共同戦線を張ったり、ちばしファミリー・サポート・センターにお迎えをスポットで依頼したりして、無事乗り越えることができました。

困っても知恵とご近所パワーで何とかなるものですね~(笑)

ただ、勤務時間と収入が増えるに従い、社会保険料・保育料の負担が気になってくる方もいらっしゃいます。
「保育料が高くて、何のために働いているのか分からなくなる!」といったケースですね。

これも、今年来年…と短期間でとらえずに長い目でご自身のキャリアを考えることで変わってくると思います。

■仕事を増やすと保育料や社会保険料負担も・・・

例えば、2歳の女の子を持つAさん(37歳)の場合。

出産前に働いていた会社から仕事を頼まれ、去年の春から週3回パート勤務をしていたのですが、年度末に、「来期から週5日の契約社員にならないか?」と打診がありました。Aさんはどうするのでしょう?

週5日ですが、家事・育児に配慮し短時間勤務(6時間)のため、収入も限られてきます。

一時保育ではなく常時保育となることで保育料も変わります。また、扶養を外れるため、社会保険料・雇用保険料を支払う必要がありますし、お夕飯の支度や家事にも影響が出てくると思います。

ざっくりまとめるとこんな感じになります。

【得られる収入見込(毎月)】
① 給与収入(額面) ……………… 約15.6万円

【支出予想(毎月)】
① 保育料(※1) ………………………… 6.3万円
② 社会保険料 ……………………………… 2.3万円
③ 家事軽減のための追加費用(※2) … 0.5万円
計 9.1万円

※1 保育料は世帯年収で計算されます
※2 クリーニング代、お惣菜購入、食材宅配等

これ以外にもこれまで同様、所得税がかかります。

また、ご主人の扶養家族が1人減るので、ご主人の所得税・住民税負担が増えます。会社によっては家族手当が減らされる(なくなる)こともあります。

Aさんのこれまでのパート収入は月だいたい6~7万円。これだったら、パートで年103万円ぎりぎりに調整して働いた方が良かったかも…そう考えてもおかしくはないですね。

でも、ちょっと待ってください!
5年後も10年後もお子さんは2歳のままでしょうか?

家事はともかく、子育て期間は長いようで短いのです。

長期で収入と支出を考えてみる

Aさんの事例はお子さんが2歳で世帯年収が高いという保育料算出で不利となるケースです。単年度の収支を考えると収入増加以上に支出が増える印象を受けたかと思います。

でも、子育てママ期間は短く人生は長いのです。10年20年のスパンで考えてみましょう!

イメージしやすいように“Aさんの10年後”を考えてみました(あくまでフィクション、私の想像です)。

●そのままパート勤務を選択したAさん(47歳)

10年後の収入は今とほぼ変わらないまま。

配偶者控除も数年前に制度変更で無くなり、しかも社会保険の加入条件が変わり社会保険料分負担が増えました!2歳だったお子さんも12歳になりました。

これから高校大学と教育費がかかる時期ですが、収入を増やすどころか後から入った若い女性事務員さんに仕事がとられそうな勢いで時給アップなど言い出せそうにない雰囲気です。

せっかく働いて得たパート収入。
自分のお小遣いという意識が強かったせいか、すぐに使ってしまい、貯蓄もほとんどできていません…。

●契約社員になることを選択したAさん(47歳)

10年後の額面収入は月22万円。

そう、子どもが中学に入ったのを契機に正社員になったのです。

時間のやりくりはそれなりに大変ですが、いまではちょっと遅くなったときは娘さんが炊飯をセットしてくれたり、ご主人も積極的に家事分担をしてくれるように…。

一年ほど前に実家の母の遺族年金手続きを手伝ったことから自分の年金も意識するようになり、今度「ねんきん定期便」が届いたら、一度年金相談に行ってみようかと考えています。

・・・

いかがでしょうか。
かなり夢物語が入ってますが、これくらい違った人生になるかもしれない…ということでどうかお許しを(笑)

■お金で買えない、いま見えないもの

数字を交えつつここまで書いてきましたが、お金で買えないもの、見えない価値(社会人としての役割・存在意義)について触れたいと思います(本当はこれから先に書きたかった!)。

ひとことで言えば、それは「お母さんの幸せはどこ?」これにつきます。

家族を持つと、自分より家族のだれかの希望や期待に添うことを優先しがちです。でも思うのですが、まず自分で自分自身を幸せにしないと身近なだれかを幸せにはできません。お母さんはもっと自分の幸せを追求していって良いと思うのです。

幸せのかたちは人それぞれですので「仕事する幸せ」、「温かい家庭を築く幸せ」、「趣味や地域活動にいそしむ幸せ」…いろいろあって良いのです。

「○○したい!」と思ったら…はじめからベストではないにしろ、やれることからはじめてみても良いのではないでしょうか。続けていくことで次のステップが見えてくることがあると思います。

はじめたことが自分の役割を果たすことにつながり、巡りめぐって(○○ちゃんのママではない)自分を認めてもらう貴重な機会となっていきます。

***

保育料に始まった話がかなりまとまり無く、大きくなってしまいましたが、結局「家計収支もキャリアも“長~い目で”みてくださいね」ということです。

同じ子育てママ同士、ざっくばらんに悩みや不安を打ち明けてください。

得た知識に加えて、体験談失敗談をもとにアドバイスをさせていただきます。
お気軽におゆみの相談室にお越しくださいね。

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【千葉市の方へ(2016/10/17補足)】
調べたところ、千葉市の平成29年度4月の募集受付期間は、平成28年11月1日(火)~12月22日(木)と、締切がいつもより早いようです。「就労(内定)証明書」、「自営業等就労申告書」などの必要書類は余裕を持ってご準備くださいね。

▽平成29年度4月利用児童募集情報(千葉市HPへ)
https://www.city.chiba.jp/kodomomirai/kodomomirai/unei/29_4nyusyoannnai.html